移住者のはなし 長洲だより information

Focus 長洲町でキラリ輝く人たち

Focus Vol.7 田中幸さん

(木)

目指しているのは、「地域を慈しむ郷土愛」

学校とボランティアを調整し、学校が必要としている求めと地域の力をマッチングさせる「地域教育コーディネーター」を平成23年から努めている田中幸さんは、12年前に、横浜市から引っ越してきた。空気も水もおいしく、自然が残る長洲町がすぐに気に入り、住んで良かったと思うことが増えていく中で、「町のために私も何かできないか」と思ったことが始めたきっかけだった。

子どもたち2人も町の小中学校に通い、地域の皆さんのおかげで成長させてもらった。そのような感謝の思いから、子どもたちの教育に携わりたいと思うようになり、地域教育コーディネーターを始めた。

田中さんが行っている「地域教育コーディネーター」の主な仕事は、学校とボランティアの連絡・調整役。この日は長洲中学校で、地域婦人会を講師に中学生に家庭科

の授業で調理実習補助を実施した。

「包丁の使い方教えて」と中学生が聞くと、「こうやって使うんだよ。おばちゃんが、見せてやるから見ておいて」と講師の地域婦人会が優しく教えてくれる。

「子どもたちとボランティアの皆さんが一緒に笑顔で話をしているのを見たときがこの仕事をやって良かったと思える時」そう目を細めて話す田中さんは、「私が子ども

の頃は、近所のおじちゃんに怒られたり、近所のお姉さんたちと一緒に遊んだりしていた。そのような世代間を超えたつながりが減ってきている」と話す。

そのような中、昨年4月に起きた「熊本地震」。東京の大学に進学している長男が、同じ大学の学生と被災地に支援を行った。「息子も郷土愛をしっかりと持って成長しているな」と話す田中さんは、4月に夫の転勤により長洲町を離れることになる。「長洲町は私にとっては第二の故郷。また、帰ってきたい」と願っている。

地域で子どもを育てていくことはとても大事なこと。一人でも多くの人がそのような意識を持ってもられたらうれしい。長洲町から郷土愛を持った子どもたちが多くでることを田中さんは願う。

▲田中さんのコーディネートにより、長洲中学校で行われた家庭科調理実習

(広報ながす「平成29年4月号」掲載分)