移住者のはなし 長洲だより information

Focus 長洲町でキラリ輝く人たち

Focus Vol.8 大塚賢哉さん

(火)

有限会社モード・レディース取締役社長

オンリーワンの衣服を目指して、世界に挑戦している有限会社モード・レディース。その取締役を務める大塚賢哉さんは、今メディアなどで注目されている経営者の一人だ。大塚さんは、平成元年から、会社の2代目として、会社や学校のユニフォームをメインに製造してきたが、平成10年に得意先だった商社が生産拠点を同社から海外に変更したことにより経営方針の変更を余儀なくされた。「結婚して2年も満たない時期ということもあり、今考えても一番苦しい時期だった」と当時を振り返る。

そのような状況に転機が訪れたのは平成12年。友人の社長から婦人用肌着を作ってみないかと提案された。婦人用肌着業界で成功を収めている社長からの後押しもあり、大塚さんは迷わず、設備を入れ替え、ユニフォーム製造から婦人用肌着の製造にシフトした。

「新しい分野の挑戦だったが友人の支えもあり迷うことはなかった」ときっぱり。今では、外国人実習生も積極的に受け入れ、これまでに、延べ40人を採用している。

大塚さんにとって、仕事を進めていく中で一番重要視しているものは「段取り」だ。「スピード」、「納期の確実性」、「品質」にもこだわりを持つ。海外にはライバル会社も多くあり、短期間での製品納期スピードで差別化を図っている。その中において大塚さんは品質にとことんこだわり、婦人用肌着をはじめ、カットソーやTシャツなど幅広く手掛けてきた。

そのこだわりが認められ、4回連続パリ・コレクションに出展し、世界的に評価されている会社から衣服の製作依頼をもらった。

「いい製品を作りたい一心で一つ一つ丁寧に取り組んできた。それが評価されてうれしい」と笑顔を見せる。

大塚さんは、現状には満足していない。常にどうすればよい製品になるか、常にチャレンジすることを忘れない。

「年齢を重ねるごとにどうしても守りに入りがちだが、守りに入らずにこれからも新たなチャレンジをしていきたい」と話す大塚さんは「メイドイン長洲」として新たな衣服をこれからも世界に向けて挑戦し続けていくだろう。

(広報ながす「平成28年7月号」掲載分)