移住者のはなし 長洲だより information

Focus 長洲町でキラリ輝く人たち

Focus Vol.13 川島正さん、理智子さん

(木)

二科展史上初の快挙!

夫婦で特選を受賞

平成29年9月6日〜18日にかけて、日本の3大美術団体展のひとつと呼ばれる二科展が国立新美術館で開催された。ことしで第102回を迎えた二科展で、長洲町在住の夫婦が揃って特選を受賞した。100F号という縦162㎝、横130㎝の大きなキャンパスに描かれた全2,570点の絵画が出品され、705人の作品が入選。うち優秀作品に贈られる特選を夫婦揃って受賞するのは100年以上の歴史をもつ二科展で史上初めてのことだという。

正さんはことしで4度目の二科展出品。毎年入選してきたが、特選は初めて。しかも2点の作品が選ばれた。理智子さんはことしが初挑戦だったが、いきなりの特選受賞となった。正さんは熊本市の白川河口まで流れてきた阿蘇の流木を題材にし、理智子さんは昔から見てきた身近なものを題材にしたいとの想いから長洲の漁協付近の防波堤を題材にした。

2人は、「ことしは金婚式でもあったので夫婦にとってめでたい年になった。油絵を教えてくれた木戸先生のおかげ」と喜びを語った。

2人は、長洲町出身の木戸征郎さんが講師を務める油絵教室に5年前から通い、画力を磨いてきた。第99回二科展で正さんが初出品初入選を果たしてからは、家庭でも正さんからの指導もあって、理智子さんの腕も上達していった。理智子さんは「当時は絵具の使い方も筆の洗い方さえわからなかった。ボケ防止のために始めた」と振り返る。「私1人ならやめていたかもしれない。主人のおかげで続けてこられた」という。正さんも、「妻は自分にない発想をもっているので良い刺激になっている」と嬉しそうに話してくれた。

 

次の目標について

「自分の画風を確立させていきたい」と抱負を語る正さん。一方理智子さんは「自由に好きなものを描いていきたい」とにっこり。

 

幸せと思える人生を送る秘訣

「自分は歳だからと諦めないこと。私たちは絵を通じてたくさんの人と出会い、新たな世界を見ることができた。遅いも早いもない。本当に幸せな人生だ」と話す正さん。理智子さんも「夫婦で共通の趣味を持てることは幸せなこと」と話してくれた。

趣味や目標は人生を鮮やかに彩ってくれる。夫婦ともにならば尚更だろう。

これからも2人は真っ白なキャンパスに色を重ねていく。

『波防壁のメロディー』 理智子さん作

『うろの想い』 正さん作

『うろの安らぎ』 正さん作

(広報ながす「平成29年10月号」掲載分)