移住者のはなし 長洲だより information

Focus 長洲町でキラリ輝く人たち

Focus Vol.15 國行 由里江さん

(木)

東京がすべてではない

場所を選ばない働き方

東京を中心に日本全国に放送されるアニメの一部が長洲町の1軒家の1室で制作されている。

東京でアニメクリエイターとして活躍していた國行さんは、8年前に夫の仕事の都合で長洲町へ移住してきた。「この仕事はネット環境さえ整えばどこでもできる」と東京を離れることに抵抗はなかったという。その後、再び夫の東京転勤が決まるも、ここでの生活が気に入っていた國行さんはこの町にとどまることを決断した。「東京では身近に感じられない自然や風景がここにはたくさんある。アニメ制作での想像力やリアリティにも役立つんです」と話す國行さんは、月に数回の打ち合わせで東京に行くほかは、自宅で作業できるのだという。

 

アニメクリエイターという仕事

アニメを制作するアニメクリエイター。昔は原画を1枚ずつ手書きで仕上げていたが、PC技術が進んだいまではPCで製作してやり取りするのが主流だという。

アニメには漫画などの原作があり、アニメ用のシナリオがクリエイターの手に渡る。そこから絵コンテ、原画作成を経て演出家・作画監督がチェックし、作品が完成に向かっていく。「好きなことを仕事にしているから苦を感じることはあまりない」と話す國行さんは、自身が描いたものが評価されたときが一番の喜びだという。

 

長洲町を拠点にするメリット

夫が転勤しても東京へは戻らなかった。東京よりも家賃や生活費を大幅に抑えられることはもちろんだが、仕事の面でも大きな成果があった。「絵を描くには自分の目で見てわかるものを描くことが一番。友人と家庭菜園をしてみたり、東京にいるとできなかった経験をたくさんできて、絵にも活かされている」と公私ともに充実した様子が伺える。

「働く場所は自由に選択できる。自分らしく働ける長洲町での生活に満足している」と話す國行さんの姿は、日本人の働き方の新たな可能性を感じさせる。

 

今後について

國行さんは今後について、「自分の原作作品も作りたい。長洲を舞台にしたものや金魚をテーマにしても面白いですね」とにっこり。

また、1月から全国で放送予定のアニメにも絵コンテ担当として携わっている。

町の子どもたちにもいろんな働き方があることを知ってもらいたい。

 

原画   絵コンテ

 

(広報ながす「平成29年12月号」掲載分)